~輝く物語の情熱~ 元気が出る本 5選

様々なクリエイターがセレクトする元気が出る本ですが、私も一人のクリエイーターとしてセレクトして頂いた本の内容が気になり読んでいます。
いろいろな本を読み進めるうちに”本の共通点”について気が付きました。
創造する者同士が抱く共通点があることも納得できます。

紹介するのは【輝く物語の情熱】に関連する本です。

【魅力的な35の物語、星新一のショートストーリー】
星新一のショートストーリーは、35の物語が詰まった素晴らしい本です。
善悪の二元論にとらわれず、予想外の結末や幸運が待っています。
人々の努力だけでなく、偶然も重要な要素として描かれ、読者に深いメッセージを与えます。
人々が互いに協力し、平和を守る姿勢を試される中で、勇気を出して戦う姿も描かれています。
現実世界にも通じる教訓と意外な展開が、この作品を魅力的にしています。

きまぐれロボット
出版社 角川文庫
著者 星 新一

オススメする人
りんりん様

オススメするコメント
星新一さんお得意のロボットも博士も宇宙人もエヌ氏も出てくる基本的で入門編な作品。
このきまぐれロボットは和田誠さんのイラストも全編線画でベタ面がひとつもなくすっきりしています。
漢字さえ読めれば小さな子供でも楽しめ、5分ほどで一編が読めるので気分転換に最適です。

オススメ人の情報
WEB
http://cioccomoca.com/

【愛と感動の言葉を紡ぐ物語】
才能と騙される経験は人生の重要な一部。世界は皮肉で嘘もある。小説や物語は新たな視点と成長をもたらす。
プラネタリウムで成長した二人が愛と感動の言葉を紡ぐ。独特な文体が読み手に新たな色彩を与える。
嘘や騙されることから愛と幸福が生まれる。二元論を超え多様な現実に目を向けよう。
欺瞞の時代に他人思いのストーリーが重要。騙される才能で乾いた世界にも湿気をもたらそう。
才能と成長を見直し、物語の力で自分を救おう。心に響く素晴らしい物語の旅に出よう。

プラネタリウムのふたご
出版社 講談社文庫
著者 いしいしんじ

オススメする人
クボ桂汰様(イラストレーター)

オススメするコメント
枯れはてた井戸のように虚無的な目をした少年”栓ぬき”に向かって、
双子のひとりであるタットルはこう言います。

「そしてね、どうしようもなくでたらめな、ひどすぎるような出来事にあったときは、
いいか栓ぬき、水を見るんだ。

小川のきらめくせせらぎ、窓をたたく雨粒、
噴水のまきあげる光の粒を見るんだ。
ぼくはまちがいなく、そこにいるからね」

「もし、泣いている誰かが、きみの前にいたとすれば、
ぼくは、そのひとの目からきみを見ている。

かすかに光る水滴のなかで、
きみがその相手になにか話しかけるのを、
じっと待っている」

もう一人の自分ともいうべき双子の兄弟・テンペルを失ったタットル。
壮絶な闇に引き込まれ、虚無の世界に飲み込まれていきます。
絶望的なほどの喪失感と、そこからの蘇生。

それでも生きていこうと決めた者の覚悟が、心を打ちます。

オススメ人の情報
WEB
http://www.geocities.jp/kubokeitata/

【過去と向き合い輝く喜びへ】
ノスタルジアと悲しみ、不可逆な出来事に向き合うことは、私たちの成長の一環です。寂しさや苦悩が心を襲う眠れぬ夜には、心の仲間や自己発見が力となります。
また、運命や個の存在意義、夢に向かって進む波乱万丈の人生について考えることで、淡々とした態度で宇宙の広がりと私たちのつながりを感じることができます。
このブログでは、ノスタルジアと悲しみを抱えながらも光を見つけるための情報をお届けします。一人一人が輝く個でありながら、共に存在する喜びを見出しましょう。

せちやん
出版社 講談社文庫
著者 川端 裕人

オススメする人
いのもと まさひろ様

オススメするコメント
宇宙に馳せる純粋な想いと、少年の成長。
色あせていく想いと、そうでない人物によって思い出されるもの。
切ないやら希望やら、結果少年も心は永遠なんだと再確認して嬉しかったです。

オススメ人の情報
WEB
http://www2.plala.or.jp/kobeya/

【選択と喜びの輝き】
過去の後悔と未来への希望、悩みと喜びが交錯する人生。
同じフレーズが繰り返される中で、私たちは自身の選択の意味を見つける。
文体の速さとテンポの良さが魅力の物語。パラレルワールドが重なり合い、役割が変わる中でも結果は同じ。
だからこそ、自分自身を認め、現在を受け入れることの大切さを知る。葛藤や悩みを乗り越え、生きる喜びを見出す。
ループする選択の中で、幸せを感じる瞬間を探し求めて。夢と恋愛の世界への憧れも忘れずに。一歩踏み出し、明日への可能性を信じよう。

四畳半神話大系
出版社 角川文庫
著者 森見 登美彦

オススメする人
藤ちょこ様

オススメするコメント
とにかくこの古風でリズミカルな文体がものすごく魅力的です。
なんでもない日常を書いているかと思いきや、下鴨神社の神様が出てきたり、怪しげな占い師が出てきたり・・・日常と非日常のバランスが絶妙です。
“森見節”全開の文章に乗って、ちょっぴり不思議な四畳半世界をぜひ体験してみて下さい。

オススメ人の情報
WEB
http://www.fuzichoco.com/

【熱狂的な青春と感動の物語】
『坊っちゃん』夏目漱石の影響を感じつつも、謎と奇想天外な要素が織り交ざった面白い小説。
不器用だけど真っ直ぐで情熱的な彼らに共感し、距離が変わる様子にスリルが走る。剣道試合での気高い表情に感動した。
キーワードには動物と地球、神の使い、鹿にまたがる少女などがあり、徐々に意味が明らかになり物語が完成する。
主人公は人間関係に悩む中、他の人々(動物?)の助けを得て願いを叶え、成長する。
さわやかな結末が心地よく、お気に入りの作品となった。映画やドラマ化もされ、作者の独自の世界観が映像でも楽しめる。
奈良の女子校での青春の軌跡はリアルでありながら幻想的。

鹿男あをによし
出版社 幻冬舎文庫
著者 万城目 学

オススメする人
向井正一様

オススメするコメント
テレビドラマ化を見て、早く続きが知りたくて本屋で探しました。
鴨川ホルモー同様に楽しい作品です。
こちらは奈良が舞台です。

オススメ人の情報
WEB
http://syoichi-mukai.jimdo.com/