~感情とテクノロジー~ 元気が出る本 5選

様々なクリエイターがセレクトする元気が出る本ですが、私も一人のクリエイーターとしてセレクトして頂いた本の内容が気になり読んでいます。
いろいろな本を読み進めるうちに”本の共通点”について気が付きました。
創造する者同士が抱く共通点があることも納得できます。

紹介するのは【感情とテクノロジー】に関連する本です。

【SFの扉を開けて】
フィリップ・K・ディックの作品は現代を映し、未来を紡ぐ。
雨に濡れる街、予測不可能な意外な結末、超能力者の謎、短編集『幻想短篇集』は、読者を難解なダーク・ファンタジーの世界へ誘う。
台詞、小気味の良い展開が心を鷲掴み、彼の作品は読む者を恐怖の底へ導き、独自のアイデア・ストーリーで満たす。
ディックの魅力を知りたいなら、そのページをめくってみる価値あり。

016.地図にない世界
【楽天ブックスならいつでも送料無料】地図にない町 [ フィリップ・キンドレッド・ディック ]

地図にない町
出版社 ハヤカワ文庫
著者 フィリップ K.ディック,仁賀 克雄 (訳)

オススメする人
千葉浩司様

オススメするコメント
映画「ブレードランナー」「トータルリコール」「マイノリティ・リポート」等の原作者として知られているアメリカのSF作家、フィリップ・K・ディックの幻想的な短編集。
新鮮な着想、巧妙な語り口に、思わず人間の創造性は無限だと感じ入ってしまう、一冊です。

オススメ人の情報
PAPERART-C 千葉浩司のペーパークラフト WEB
http://www.paperart-c.com

【思考の復権】
現実と交錯し、心を揺さぶられ、背筋凍る思いが胸に迫り、ディストピアの警鐘が鳴り響く。
書物の禁止、映像の支配、思考の奪われる世界に主人公の闘いが光を差す。
知識の宝庫を守り、自由を求めて、我々の思考力を呼び覚まされ、未来を切り開く1冊となるだろう。

華氏451度
出版社 ハヤカワ文庫
著者 レイ ブラッドベリ、宇野 利泰(訳)

元気になる本にもいろいろあります。
ケーキのようにエネルギーをくれるもの。
ビタミン剤のようにじわっとくるもの。
ハラハラドキドキして、楽しませてくれるもの。
そして日常のごたごたから離れさせ浮遊感を与えてくれるもの。
それらのいくつかをご紹介したいと思います。

オススメする人
佐藤 まどか様

オススメするコメント
ブラッドべリの最高傑作だと思います。
SFは社会的なテーマを掲げており、ビタミン剤やケーキのように直接元気はくれませんが、日常のゴタゴタから一度脳を切り離し、別世界にもぐりこんで、大きなテーマを考えるよい機会ではないでしょうか。

オススメ人の情報
WEB
http://www.madoka-sato.com/

【夏の青空の物語】
SFの魔法に魅了され、心揺さぶられ、泣き崩れ、キャラに胸躍り、設定を超えての楽しさに驚嘆。
アメリカンアーリーポップスが響く郷愁、扉を開ける喜びと未来への期待。
夏の青空のような爽快感が溢れ、幼いリッキーの存在が共感を呼び、扉を開け続ける愉悦。
SFの世界で感じる、より良い未来への願い、心温まる思い出を紡ぎ出す鍵が読まずにはいられない。

夏への扉
出版社 ハヤカワ文庫
著者 ロバート・A. ハインライン,福島 正実 (訳)

オススメする人
井藤 隆志様

オススメするコメント
ロバート・A・ハインラインが1956年に発表したSF小説の古典です。
タイムトラベルを扱った小説で、主人公が苦境に陥りながらも、努力と勇気と知恵によって立ち上がり、元気を与えてくれます。
登場する様々なガジェットの視点がデザイナーとして楽しめます。
とても美しく、ロマンチックで、SFが苦手な方にもお勧めの一冊です。

【テクノロジーと感情の交差点】
想像を超えた27世紀の地球、技術の進化と社会の闇が融合した世界に、肉体と感情が交差する独特のメモリー・スティック文化に引き込まれ、不老不死の葛藤や倫理の迷宮に心奪われる。
サイバーパンクの独自の世界観に、サスペンスとリアリズムが胸を打ち、未来のテクノロジーと人間性の対立、謎めいた事件の全貌を解き明かす期待感。
この一冊は、未知なる扉を開け、感情を駆り立てる魅惑のサイバーパンク体験として必読。


オルタード・カーボン(下) [ リチャード・モーガン ]

オルタード・カーボン
出版社 ハアスペクト
著者 リチャード・モーガン、田口 俊樹 (訳)

オススメする人
井藤 隆志様

オススメするコメント
27世紀を舞台としたサイバーパンク小説です。
SFとハードボイルド、そしてミステリーという3要素を持った小説で、上下巻にわたる分厚い長編に関わらず一挙に読めてしまします。
よく書かれたディテールがもう一つの世界をリアルに描いています。
生と死、肉体と精神が溶け合う設定の未来から、魂や生きる力の意義を与えてくれます。

【文字の奥に宿る感動】
感情の渦巻くSFと戦争と人間の葛藤が交錯する世界へ。
文字の中に秘められた感動の宝庫であり、その言葉はただの言葉ではなく、文字から溢れる情熱と感情が心に響く。
作者の実体験が紡ぎ出す、大空襲の恐怖、そして驚くべき時間旅行の発想が、過去と現在、未来が交差する不思議な世界を創り上げている。
人間の魂と怒り、ユーモアの冷徹さが繊細に交わり、文字が温かさを湛え、死への感覚、現代物理学の影響、自由意志と決定論の闘いが、深淵なストーリーを紡ぎ、未来への恐れと平穏への願いが交錯する。
風刺的な決定論が、筆者の情熱的な魂を照らし出し、この魅惑のSF世界が読者を新たな洞察へと導く舞台となる。

スローターハウス5
出版社 ハヤカワ文庫
著者 カート・ヴォネガット・ジュニア、伊藤 典夫 (訳)

オススメする人
馬込博明様

オススメするコメント
作者の戦争体験を基に書かれたSF小説で、バラバラな時間軸の中で生きるビリーの人生の物語です。
トラルファマドール星人の運命論的な価値観、とりわけ死生観も時には必要だと思うのです。

オススメ人の情報
WEB
http://www.m1105.com