様々なクリエイターがセレクトする元気が出る本ですが、私も一人のクリエイーターとしてセレクトして頂いた本の内容が気になり読んでいます。
いろいろな本を読み進めるうちに”本の共通点”について気が付きました。
創造する者同士が抱く共通点があることも納得できます。
紹介するのは【恋の疾風、心の嵐】に関連する本です。
【よしもとばななの作品は癒しの力がある!】
よしもとばななの作品は、人間の心の奥底に触れ、その奥にある素直な感性を引き出してくれる。
人間関係など人生においてつらい時に読むと癒されます。
読者につらいことの受け止め方やとらえ方を教えてくれる作品であり、とても役に立つと感じる。
作品の中では、表面的な表情や行動で人を判断する人たちが登場し、自分自身もそうしてしまうことを自覚する。
もの悲しいが、薄く光る希望的なものがある短編集であり、登場人物たちは大変な目にあっている。
よしもとばななは、いつも様々なことにしっかり向き合っているから、読者を癒せる本が書けるのだろう。
彼女の作品を読めば、自分の中にある感情に気付き、より深く理解することができる。
デッドエンドの思い出
出版社 文春文庫
著者 よしもと ばなな
オススメする人
ノブカネユミ様(イラストレーター)
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ばななさんの本は心が疲れているときや現実が嫌になったときによく読むように思います。
不思議な空気感、ちょうどよい距離感で穏やかな気持ちになります。
たくさんうまくいかないことがあったときに読んで助けられました。
オススメ人の情報
WEB
http://nobukaneyumi.com/
オススメする人
Ayumi!様(イラストレーター)
オススメするコメント
よしもとばななさんの短編集。
それぞれのお話は辛いことや悲しいことばかりですが、そこに散りばめられた優しい言葉や、希望がある終わり方に救われます。
人が生きていくうえで、上手くいかないことや落ち込むことは多々あると思うのですが、周囲の優しさや前を向くことの大切さに気付かされる作品です。
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【本は人生を豊かにする】
本の魅力は、聴覚障害がある人たちにとっても大きな意味を持ちます。
本を読むことで得られる喜びや癒しは計り知れません。
また、メールのやり取りや本の話をすることで、お互いの考え方や感情を知ることができます。
本は何度でも読み返せることができ、大切にしたくなるものです。
読んだ小説で描かれた聴覚障害を持つヒロインの恋愛模様は、彼らの信頼や苦しみを描き、人間らしい感情が詰まっています。
本屋さんで待ち合わせをするのも魅力的です。本好きの人にとって、本屋さんはまるで聖地のような場所です。
本を通じて、人と人との出会いや繋がりが生まれることもあるのです。
レインツリーの国
出版社 新潮文庫
著者 有川 浩
オススメする人
わたなべ ちえこ様(イラストレーター)
オススメするコメント
好きな本を通じて、インターネットで知り合ったふたり。
自分の弱さを言い訳にして、今まで目をそらしていたもの、諦めていたものを思い出させてくれました。
オススメ人の情報
WEB
http://chie04.jimdo.com/
【感動的で、心に残る】
栗田有起の作品にはみずみずしさと深い余韻がある。
彼女の作品はシンプルな文章でありながら、読者の心を鷲掴みにする力がある。
私は特に、主人公の職業に魅了された『流しのお縫い子』が好きだ。
主人公の姿勢や強さは、歌舞伎町というキラビヤかな妖しい街の中でも際立っていた。
そして、『テルミー、強い女の子』では、恋に落ちる要素がある。
作品を読むと、生き甲斐を見つけることができるかもしれないと感じる。
私たちは次の作品に期待している。栗田有起は愛嬌があり、後を引く何かがある作家だ。
彼女の作品に触れると、若さと自由を感じ熱中し、読み終わった後も余韻に浸っている。
自分自身を取り戻すことができるような気がする。
お縫い子テルミー
出版社 集英社文庫
著者 栗田 有起
オススメする人
深瀬優子様
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流しの仕立て屋として注文主の家に住み込みながらその人にぴったり唯一無二の服を仕立てる少女テルミー。
服作りに対する真摯な気持ちに共感し、己の技術のみ何ものからも自由に生きて行こうとするテルミーの逞しさに強く惹かれます。
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http://www.geocities.jp/gosuioukoku/Fukase/Home.html
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【感動と共感】
田辺聖子さんの作品は、育児の合間に読むにふさわしい素晴らしい短編小説集だ。
その作品には、今になっても共感できるような人間の心のあり方が描かれている。
作品の舞台は、男女雇用機会均等法成立前の時代である。
当時の女性たちは、恋愛においても精神的に自立しており、その姿勢がとても魅力的だ。
作品には、恋愛の様々な側面が描かれており、ラブコメとは異なる新鮮さがある。
登場する男性たちは、魅力的である一方、時には苛立たしく感じることもある。
小さな宝石のような作品が並ぶ田辺聖子さんの作品は、読む価値があると思う。
孤独な夜のココア
出版社 新潮文庫
著者 田辺 聖子
オススメする人
ちえちひろ様
オススメするコメント
この本は、街に生きる男女のそれぞれの恋愛の姿を通して、私を、なぐさめて、なでて、愚痴を聴いてくれている気がします。
人間の善し悪しも、愛と一緒に包んで肯定している、そんな田辺作品の中でも珠玉のストーリーがたっぷり詰まった、恋をしている人も、そうでない人もきっと楽しめる1冊です。
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【熱く切実な、読まずにはいられない作品】
作者の乾いた文章や女性の心を掴む要素があり、代表作の一つであるこの作品は、若い女性と中年の作家の情事を描いている。
その中でオリーブオイルが印象的な小道具として登場する。
いやらしさが自然に表現され、薄く貼りついた感情が浮かびあがる。
夕暮まで
出版社 新潮文庫
著者 吉行 淳之介
オススメする人
白石衆様(画家)
オススメするコメント
「夕暮れまで」は吉行淳之介が追求し続けた男と女の小説の到達点。
物語は風に流される浮き雲のように軽やかに流れていく。
文章は究極まで切り詰められ、その潔よさが快感である。
ここには一人の小説家が孤独の旅の末に辿り着いた新しい風景がある。
その風景は初めて見る場所なのに既視感があり、どこか懐かしい。
匂いや湿度、そこに吹く微風までが生々しく感じられる。
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