元気が出る本~戦争戦後復興編~

様々なクリエイターがセレクトする元気が出る本ですが、私も一人のクリエイーターとしてセレクトして頂いた本の内容が気になり読んでいます。
いろいろな本を読み進めるうちに”本の共通点”について気が付きました。
創造する者同士が抱く共通点があることも納得できます。

紹介するのは戦争戦後に関連する本です。
戦争の悲惨な状況や戦後の日本の復興のストーリーから元気をもらえました。

夜と霧
出版社 みすず書房
著者 ヴィクトール・E・フランクル、池田 香代子 (訳)

オススメする人
斎藤絵之助様(イラストレーター)

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ユダヤ人精神分析学者自身のナチス強制収容所における体験記。
絶望の渕にありながら、哲学的な視線で、学者の目から観た、人間の生と死、生き様、人間存在の意味を語っています。
読後は、自分の平和ボケに気付き、また、落ち込んでいても希望を持って生きる気持ちが芽生えました。

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http://altpick.com/enosukesaito

http://www.illustrators.jp/profile.php?id=1042

オススメする人
ホタテユウキ様(漫画家・イラストレーター)

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アウシュビッツ収容所での記録の本です。
私の人生を変えた一冊であり、人間なら一度は読むべきものだと思います。
人という大きなテーマに一歩近づける本です。
一般的に元気の出る本とは言い難いですが、底知れぬ怒りや世の中に対して不満を抱いてる時に私はこの本に救われました。

オススメ人の情報
WEB
http://hotateyuki98.tumblr.com/

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pixiv
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それでも人生にイエスと言う
出版社 春秋社
著者 V.E. フランクル、山田 邦男 (訳), 松田 美佳 (訳)

オススメする人
サダヒロカズノリ様(グラフィックデザイナー)

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ナチス強制収容所に連行された精神医学者の書です。
どんな苦難のときにも希望を捨てない心が、いかに人にとって大切か、またそれ自体が人間を人間たらしめる証であることが、著者の希有な体験を通じて語られています。
人生の良いときも悪いときも、その全てを「良し」と肯定する力を頂きました。

オススメ人の情報
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http://www.sadahirokazunori.com/

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beople様

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精神科医でもある筆者がナチスの強制収容所から解放された翌年に行った講演をまとめた本です。
様々な現実的側面と精神科医ならではの客観的な視点により、困難と向かい合い前向きに、比べられない個々の苦悩や絶望を意味ある物とする。生きる、生きていく。
難しい内容ではありますが、きっと様々な困難を乗り越えていく日常それでも人生にイエスと言うと思える。
そんな一冊です。

きれいな絵なんかなかった こどもの日々、戦争の日々
出版社 ポプラ社
著者 アニタ ローベル、小島 希里 (訳)

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丸岡京子様

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絵本作家アニタ・ローベルの子ども時代の回想記。
大戦下のポーランドで両親とも離れ離れになり、弟とふたり強制収容所に入れられるもなんとか生き延びるという苦難の子ども時代を経て、自らがきれいな絵をこの世界に生み出すようになった軌跡を思うと、ますます彼女の絵本の美しさが胸に迫ります。絵本もぜひ。

オススメ人の情報
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http://www008.upp.so-net.ne.jp/gera/

サウンド・オブ・ミュージック(アメリカ編)
出版社 文渓堂
著者 マリア・フォン・トラップ、谷口 由美子 (訳)

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新倉サチヨ様

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ドレミの歌で有名な映画「サウンドオブミュージック」。
モデルとなった一家は戦争などの色々な困難にあいながらも知恵を絞り生きていきます。
その後もまるで映画みたいなんです。元気がでます!

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http://www1.odn.ne.jp/sachiyo-n/

ねぼけ人生
出版社 ちくま文庫
著者 水木 しげる

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芳野様(イラストレーター)

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水木しげるさんの壮絶な人生は、展覧会やテレビでなんとなく知っていたけれど、本人の言葉で語られるその人生は、陰りがなく楽天的!壮絶な人生をぐんぐん読み進み、最後の1ページは、水木先生に同意!深く頷きました。

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http://nocodico.com

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須川まきこ様

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有名な『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげるの波瀾万丈の人生記録です。
戦争時代の過酷で度重なる壮絶な状況を生き抜き、戦後すぐにユーモア溢れる漫画をうみだす著者の、鉄のような生命力と胃腸の強さに、驚愕します。

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http://www011.upp.so-net.ne.jp/makiko/

水木しげるのラバウル戦記
出版社 ちくま文庫
著者 水木 しげる

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こだま様

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軍隊でのいじめ、被弾、捕虜生活・・・戦闘下にありながら、どこか呑気に原住民と友達になったり絵を描いたりして過ごす水木さん。
苦境を感じさせない飄々とした生き様や語り口調が好きで何度も読み返してきた一冊です。

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総員玉砕せよ!
出版社 講談社文庫
著者 水木 しげる

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加納土様

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水木しげるが、本人の南方での戦争体験を基に描いた漫画。
御国のことというよりも、白飯のことを考えながら死んでいった兵隊たちの顔、一人一人がとても魅力的。
彼らの「生きる」ことへの強い思いをみると、自分も「生きねば」と思う。
そういう意味で元気がでてくる。
彼らの分までみたいなことではないが、日常をもっと丁寧に生きようと思える。

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この世界の片隅に
出版社 双葉社
著者 こうの 史代

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eimi様

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穏やかでほのぼので、きびしくて切なくて奥ゆかしい。
ただごとではない時代の日常の幸せ。何度も読み返しています。

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http://mannequin-v.hippy.jp/

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宮入のあ様(イラストレーター)

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片渕監督の映画でロングラン中の名作「この世界の片隅に」原作。
お話はもちろん素晴らしいですが、こうの史代さんの緻密な線と、実験的な構図も注目すべきポイント。

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プリンシプルのない日本
出版社 新潮文庫
著者 白洲 次郎

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豊島宙様(イラストレーター)

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必要以上に媚びない、群れない白洲次郎のダンディズム。
常に自己の中に原理・原則(プリンシプル)を持って行動することを学ばせてもらいました。

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風の男 白洲次郎
出版社 新潮文庫
著者 青柳 恵介

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小野寺 唯 / Yui Onodera様(音楽家)

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終戦直後、吉田茂の側近として日本国憲法誕生の現場に立会い、占領軍司令部を相手に一歩も退かず「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめた男。
相手が誰であろうと自らの主張を堂々と述べ、自分に正直であること。
自分を信じることの大切さを思い出させてくれます。

オススメ人の情報
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赤ヘル1975
出版社 講談社
著者 重松 清

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沙天様(イラストレーター)

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日本のプロ野球球団・広島東洋カープの初優勝を少年たちの友情や、原爆から立ち直る町の様子を絡めて描く、たくさんの感動が詰め込まれた小説です。
父親のせいで、渡り鳥のような転校生生活を繰り返す少年が、はじめて真の友情を広島の地で得るのですが、やはりそれも長くは続きません。
彼らの物語と同時進行するのが、赤ヘル軍団こと、カープの快進撃。陰のような、日向のような、劇中劇のようで挿入の仕方がとても上手です。
…ところで、何がどう、元気になるのかと言うと、現在の実際の試合で、カープが悔しい負け方をした時に、ちびちびと読み進めて、元気をもらった本です。

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http://www5f.biglobe.ne.jp/~saten/

田宮模型の仕事
出版社 文春文庫
著者 田宮 俊作

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柴崎祐二様(音楽ディレクター,評論家)

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好きを仕事にするということ。
「仕事にした時点で好きだけではいられない」「好きなことを仕事にするとかえって辛いぞ」。
今まで星の数ほど多く吐かれてきた同工異曲のそういう「アドバイス」は、この本を読むことを通じてあなたにとってまったく意に介する必要のない戯言となるだろう。
「働くこと」を奪い返せ!

オススメ人の情報
1983年埼玉県生まれ。音楽ディレクター/評論家。
2006年よりレコード業界にてプロモーションや制作に携わり、多くのアーティストのA&Rを務める。
現在は音楽ディレクターとして活動する一方、各所へ寄稿。
編共著に『オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド』(DUブックス、2020)、連載に「MUSIC GOES ON 最新音楽生活考」(『レコード・コレクターズ』)、「未来は懐かしい」(『TURN』)など。

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http://shibasakiyuji.hatenablog.com/

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https://twitter.com/shibasakiyuji

暖簾
出版社 新潮文庫
著者 山崎 豊子

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天花寺さやか様(作家)

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違う時代二代にわたって、大阪商人の気骨が描かれています。
不屈の精神に心打たれ、きっと、自分の仕事も頑張ろうと思えます。

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流転の海(新潮文庫)
出版社 新潮文庫
著者 宮本 輝

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はやはら よしろう様

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5部完結のはずが、現在第6部が出たところ。
第1部が出たのが1992年だそうですからもう20年以上続いていることになります。
私は10年ほど前に出会いました。
豪快さと繊細さ、強さと弱さを合わせ持つ主人公、松坂熊吾のまさに波瀾万丈・怒濤の人生を描く大作。戦後の混乱期に様々な困難を乗り越えたくましく生きる主人公と家族、そして周りの人々。
「おーし頑張るぞ…」という気持ちになれます。

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http://www.yoshiroo.net/

オススメする人
榎俊幸様

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第二次大戦後の日本は焼け跡からの復興の時代です。
力強く生き抜いていく人々の姿を読んでいると、今の日本とも重なって感じるところもあり、自分にも力が湧いてくる気がします。

オススメ人の情報
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https://kumozaru.jimdo.com/