元気が出る本~美輪明宏編~

様々なクリエイターがセレクトする元気が出る本ですが、私も一人のクリエイーターとしてセレクトして頂いた本の内容が気になり読んでいます。
いろいろな本を読み進めるうちに”本の共通点”について気が付きました。
美しいものを創造する者同士が抱く共通点があることも納得できます。

気づきを得られた本が美輪明宏さんの”美輪明宏のおしゃれ大図鑑”です。

美輪さんの美意識を垣間見れる優れた本です。
この本の中にも他のクリエイターがセレクトした本が紹介されているのを見て、美輪さんの感性の鋭さに驚くのと同時に感性の同じ人って繋がっていくんだなと思いました。


美輪明宏のおしゃれ大図鑑
出版社 集英社
著者 美輪 明宏

【美の力で生きる、日本的美意識】
この本は、美しさと魂が交わる、時代を超え、明治、大正、昭和の日本の心に響く声を聞きながら、私たちの内面に響き渡る言葉の脈動を感じるでしょう。
ページをめくるごとに、あなたは発見と考察の旅に出発し、人間の精神の強さと美しさの回復力を目の当たりにし、自分自身の美的感覚を受け入れ、魂の響きの中に美を見出す旅へと導きます。
日本の文化遺産、アールデコの筆致、過ぎ去った時代の色彩、そして国の美学を形作る物語に浸ることで、雨の日の心強い味方であり、迷った瞬間のインスピレーションの源です。
過去から学び、現在を美と共に生き、未来を作り上げましょう。

オススメする人
伊東明日香様

オススメするコメント
『人生という舞台の、主役はあなたのです。』というフレーズがお気に入りです。
世の中の常識に流されないで本当に必要なこと、美しいものを自分の力で見つけ生み出し、常に好奇心旺盛でファンタスティックな人生を送れる、素敵なヒロインになれるレシピ本です。
180度世の中の見え方が変われます!

オススメする人
渡邊ちょんと様(水墨画イラストレーター)

オススメするコメント
「美しいものに囲まれていれば、その人は自然に美しくなるのです」
美輪明宏氏の言霊、そしてビジュアル的にも大変美しい本。
中原淳一、高畠華宵の絵や歌舞伎、映画、音楽、演劇などの写真も多数もりこみ、人生の指針を刺激的に与えてくれます。
見ているだけでも元気になれる一冊。


美しく生きる言葉
出版社 イースト・プレス
著者 中原 淳一 中原 蒼二 (編)

【魂を輝かせる優雅な生き方ガイド】
中原氏の傑作を通じて、愛、感性、そして個性が織り成す、美しく生きる術の探求です。
中原氏の女性らしさとエレガンスに対する深い理解が詩のような言葉に映し出され、私たちの存在の本質に深く触れ、美しさは単なる外見ではなく、魂の繊細な身だしなみ、日常の優雅な態度、そしてすべてのものに対する温かく思慮深い心から生まれることを、この本は教えてくれます。
中原氏は男性の視点から、幸福と内なる優雅さについての普遍的な洞察を提供し、私たちを内省へと導き、自己発見と美の崇高な旅を通じて、心の望むままに生きることの重要性をこの本は教えてくれるでしょう。
自分自身の美しさを育み、真の自分らしさを追求するこの旅は、まさに自己啓発と力の源であり、読むとき、あなたは単にページをめくるだけでなく、自己発見と美の旅に一歩踏み出しているのです。

オススメする人
安蘭様(画家)

オススメするコメント
「美しさとは」その全てが中原淳一先生の言葉に在ります。
優しさ、心遣い、強さ、たおやかさ、気品、愛情とは、幸福とは。
美しく生きるための心の在り方を教えて頂ける一冊です。

オススメ人の情報
Twitter
https://twitter.com/aran_rosy?lang=ja


中原淳一の幸せな食卓
出版社 集英社
著者 中原 淳一

【中原淳一と創る味わいの再発見】
中原氏のレシピ本は、料理を通じて美しく生きることの本質を探り、1940年代の魅力とビンテージレシピが織りなすタペストリーは、懐かしさと創造性の世界への招待状です。
パウンドケーキやイチゴカクテルのレシピを超え、忘れられた料理の宝物を再発見し、エレガントな新たな味わいに挑む興奮を伝え、スタイリッシュなイラストとふりがなで飾られたページからは、料理が愛情と芸術性の表現に昇華する瞬間を感じられます。
中原氏のレシピは、優雅さ、愛情、そして日々の生活にちょっとした創意工夫を加えるインスピレーションを与え、料理の伝統を讃え、食事を分かち合う美しさを示し、日常の行為に隠された深い喜びと生きる美を教えてくれる、これはただのレシピ本ではありません。
私たちが生活の中で見落としがちな美しさと喜びを再発見する旅への招待です。

オススメする人
つじゆいこ様

オススメするコメント
中原淳一のイラスト付き文庫本。
イラストの独特なタッチと美しい文章で、ドキドキが止まらない1冊。
美味しそうなご飯のイラストやレシピを見るだけで幸せいっぱいになります。
画集よりもリーズナブルな上にとても楽しめるのでおすすめの1冊です。

オススメ人の情報
Twitter
https://twitter.com/ty_yuichi

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中原淳一人形集 すぐ出来るぬいぐるみ (淳一文庫) [ 中原淳一 ]

中原淳一人形集
出版社 淳一文庫
著者 中原 淳一

【中原淳一の人形作りと織り成す物語】
中原氏の人形作りの世界には、歴史と創造性が詩的に絡み合い、人形たちが単なる工芸品を超えたささやきの領域への扉を開き、昭和の豊かな背景を反映し、彼の情熱と精巧な手仕事が織り込まれた人形は、感情の本質と芸術家の魂を映し出しています。
ページを読むごとに、人形作りの優雅なダンスと文化的背景の重要性が明らかになり、中原の技術が伝統と革新を融合した芸術性の高い物語を紡ぎ、過ぎ去った時代の美しさと語られない物語が織り込まれています。
人形作りのガイドを超え、美と優しさのレンズを通して芸術家の心を探求し、芸術の永続的な力を伝え、賞賛だけでなく、中原氏の遺産に触れ、創造の喜びを共有することで、あなた自身の芸術的精神と歴史的好奇心が反映されるでしょう。
芸術に対する深い感動と理解を提供し、心を豊かにする読書体験を約束します。

オススメする人
久保田真理様(イラストレーター)

オススメするコメント
中原淳一の人形の写真と作り方、型紙もついてます。
かわいいしか言えない。

オススメ人の情報
WEB
https://www.marikubota.net/

https://digmeout.net/artists/mari-kubota/

Instagram
https://www.instagram.com/mari_kebota/


エプロンおじさん
出版社 国書刊行会
著者 高原 たま

【牧野氏の人生の万華鏡】
牧野氏の世界は、道具一つ一つが物語を語り、料理が愛と人生を歌う、折衷的で色彩豊かな舞台であり、ただ料理の技術だけでなく、情熱と才能で生きることの本質を探求しています。
牧野氏の冒険、コレクション、料理の知識が、ユーモアと愛、人生への奔放な熱意と共に万華鏡のように展開される物語であり、ページをめくるごとに、食器が思い出を語るギャラリーに足を踏み入れ、美を収集する生涯の旅に同行します。
彼の型破りで魅力的で、笑い声と風変わりなシャンデリアが彩る家の廊下を感じさせ、美意識は大胆で悪びれず、美の真意を考えさせます。
エプロンは単なる衣服ではなく、料理の芸術性を、シャンデリアはただの照明ではなく、創造性を象徴し、日常を非日常の祭典に変える牧野氏の人生を探求する招待状であり、料理のように人生を自分の味で彩り、自分のルールで築き、瞬間を味わうことの大切さを伝えます。
愛と笑い、そして予期せぬ出来事を込めて、人生の華やかな一皿を堪能しましょう。

オススメする人
七字由布様

オススメするコメント
懐かしい昭和の雰囲気をまとった、日本初の男性料理研究家、牧野哲大氏のレシピ本。
レシピもさることながら牧野ご夫妻へのインタビューで構成されるご夫妻の半生を書いた読み物が可笑しくも素晴らしく、シャキッとした暮らしぶりにつられるように元気をもらえます。

オススメ人の情報
WEB
https://www.yushichiji.com/


三島由紀夫レター教室
出版社 ちくま文庫
著者 三島 由紀夫

【手紙ならではの情緒と人間模様が織りなす三島由紀夫の傑作】
三島由紀夫の小説『レター教室』には、微妙・絶妙でピンポイントな関係性を持つ5人の登場人物。
携帯電話やパソコンのない時代に書かれたため、手紙ならではの情緒や秘められた思いが面白い点の一つです。
妬みや嫉妬が描かれており、「世は常に嫉妬にあふれている」ということが示されていますが、争いの情景はなくライトな感覚になっている理由の一つと考えられます。

手紙だけから登場人物を知ることができるため、読者は空想力を使って物語を楽しむことができます。
作品は説明過多でくどい印象のある三島由紀夫の作品とは異なり、平易で読みやすい文体で書かれています。

複雑な人間模様が描かれている点も魅力の一つです。
作品は縺れた糸が絡み合い、意外な展開からほどけて大団円を迎える、楽しい小説です。
手紙ならではの情緒と人間模様を描いたこの作品を読むことで、きっと新しい世界が広がることでしょう。

オススメする人
吉岡ゆうこ様

オススメするコメント
数ある三島作品の中で一番読み安く親しみやすい小説かと思います。。
レター教室と銘打ってますが、様々な人間達が繰り広げる策略、嫉妬、愛情だったり手紙という媒体を通してまさしく『ドラマ人間模様』をブラックユーモアとウィットに富んだ文体で繰り広げています。
山本容子さんの素敵な装画も魅力の一つ。

オススメ人の情報
WEB
https://www.atelier-fabrique.jp/


命売ります
出版社 ちくま文庫
著者 三島 由紀夫

【三島由紀夫の哲学的奇妙な探求】
三島由紀夫のこの小説は、生と死の境界が曖昧になる中で、人間の魂の深遠な探求を描き、存在の複雑さと私たちの恐怖と欲望に立ち向かう旅は、奇妙な物語を通じて展開されます。
彼の経験や、自殺の瀬戸際の瞬間は、人生の不条理と矛盾を映し出し、自らの人生を売りに出す冒険は、人間の本性を反映する一連の出会いを生み出します。
三島は、暗くユーモラスながらも深く内省的な物語を巧みに織り成し、存在のもろさと不条理について考えさせ、この本は、コメディーと哲学的深みが融合した、人生の綱渡りのような物語です。
絶望のどん底から自己実現へと急上昇する感情的なジェットコースターのように、夜空を眺めながら人生の無意味さと平凡さについて考えると、私たちもこの宇宙での自分の位置を熟考し、三島のこの小説はただの読書体験ではなく、人間であることの意味への旅であり、私たちの儚い存在の美しさと悲劇を強く感じさせるものです。

オススメする人
ながえありさ様(イラストレーター)

オススメするコメント
生きることに疲れた時に読んでほしい一冊です。
生きることに疲れてしまった主人公。選んだのは、自身の命を売ること。
仄暗いテーマからの怒涛の展開に夢中になり、気づけばいつの間にか口元が緩んでいる。
そんなことで、また明日から頑張れる気がするのです。

オススメ人の情報
Twitter
https://twitter.com/gunjou_16


午後の曳航
出版社 新潮文庫
著者 三島 由紀夫

【三島由紀夫の筆による英雄主義と理想の断面】
人間の感情と社会構造の複雑さを探る壮大な物語であり、若者の無邪気さと大人の現実が衝突する世界を描き出します。
裏切り、英雄主義、そして達成不可能な理想を追い求める少年ノボルの物語を通じて、正義の境界線を問いかけ、三島は昇の葛藤、純粋さへの憧れ、英雄竜二の転落を鮮明に描写し、読者を深く引き込みます。
この物語は、オイディプス・コンプレックスの探求と社会の根深い対立と欲望を暴き出し、理想のもろさと人生の厳しい真実を浮き彫りにし、栄光と純粋さの探求がもたらす悲劇的な結果を示します。
この小説は、単なる物語以上のものであり、人間の状況に対する深い洞察を提供し、信念や価値観に挑戦し続ける世界での意味と美を探り、ノボルの視点を通して、私たちは純粋さの喪失、成長のほろ苦さ、そして深遠な真実が予期せぬ場所で見つかることを学びます。

オススメする人
ケッソクヒデキ様

オススメするコメント
学生時代に読んでとても衝撃を受けた本です。
ある青年を英雄視する少年の話なんですが、三島由紀夫が最後の一文で文章を完遂させるという演出に鳥肌が立つ思いだったのを覚えています。
元気が出る本というわけではないですが、創作意欲が湧くというか自分の中に新しいエネルギー生まれるような本だと思います。

オススメ人の情報
WEB
http://www.kessoku.net


五重塔
出版社 岩波書店
著者 幸田 露伴

【生命の強さと心を揺さぶる五重塔】

伝統工芸の繊細な舞と人間の情熱、人生の複雑さを緻密に織り込んだ傑作です。
熟練職人の清吉から献身的な七蔵まで、登場人物の深みとリアルさを生き生きと描き出し、読む者をその世界に没入させ、日本人の精神を反映し、人間の状態を深く探求する物語を巧みに作り上げています。
五重塔を背景に、古い価値観と新しい価値観の衝突が展開され、その中で立ち直る力と美しさの象徴として登場人物たちの内なる嵐を映し出し、豊かな日本語と複雑な建築用語を通じて、啓発的で情熱的な物語が紡がれます。
十兵衛と源太の旅は感情のジェットコースターを経てクライマックスに達し、激しい嵐にさらされた塔は生命の永続する強さの寓意となり、天才的なストーリーを示し、人間の感情の微妙なニュアンスと歴史的建造物の壮大さを絡み合わせた物語です。
人生、遺産、そして卓越性の飽くなき追求という時代を超越したテーマとの深いつながりを感じさせ、読者に畏敬の念を与えるでしょう。

オススメする人
遠藤 一成様

オススメするコメント
世間から馬鹿にされ続けた主人公「のつそり十兵衛」が世間や常識に逆らい、職人としての自分の思いや誇りを貫き通して谷中感応寺の五重塔を建立するまでの話。
いつの時代であっても、我が儘と取られる程の個人の強い思いが一流の仕事をさせると改めて認識させてくれるお話です。

オススメ人の情報
WEB
http://endokazunari.com/


大正・昭和の乙女デザイン ロマンチック絵はがき
出版社 ピエ・ブックス
著者 山田 俊幸 永山 多貴子 竹内 貴久雄

【過ぎ去りし時代の美と色彩と情熱】

大正から昭和にかけての人気画家によるヴィンテージポストカードの魅惑的な世界を紹介するこのコレクションは、芸術性と感情の高みを体験する旅へと読者を誘います。
カラフルで風変わりな魅力が満載で、過ぎ去った時代の魅力を再現し、著名なイラストレーターによる乙女デザインは、感情を揺さぶり、センチメンタルでキュートな世界観を捉えています。
女性らしさとスタイルが融合した世界への入り口で、このコレクションは単なるポストカードの集まり以上のもので、過ぎ去った時代の中心へと導く旅であり、真の芸術性とスタイルの普遍的な魅力を称賛します。
ヴィンテージアートのファン、日本文化の愛好家、または美の真髄を理解する人々にとって、このコレクションは創造性と魅力の永続的な力の証です。

オススメする人
eimi様(イラストレーター)

オススメするコメント
乙女ごころを包みこむようなデザインとイラストレーション。
モチーフと色遣いが絶妙で、眺めているといつも空想の世界へ…

オススメ人の情報
WEB
http://mannequin-v.hippy.jp/


寺山修司少女詩集
出版社 角川文庫
著者 寺山 修司

【青春の響きと感情の旋律】

寺山修司の詩集は、心に深く響く感情。
感情、記憶、詩の複雑な美しさの領域であり、少女の手紙のような詩が他の多くの少女たちの心に共鳴し、詩人への若い心の合唱を形成しました。
この詩集には、若い恋から郷愁に至るまで、さまざまな感情を反映する詩が含まれ、言葉は時を超えて今日も輝き、意味深いままです。
寺山の世界への招待は、豊かな詩的表現に浸る機会を与え、心の琴線に触れる詩、困惑しながらも魅了される詩、親密なセリフを見つけ、青春の高鳴り、悲しみ、そして当惑の感情的な冒険です。
寺山の詩は、過去の自分との結びつきを深め、感情の深さと複雑さを思い出させ、詩は私たちの人生に触れ、魂を揺さぶり、時間と空間を超えて結びつける永続的な力を証明しています。
この本は、人間の精神を讃え、言葉の永遠の美しさへの賛辞であり、私たち一人一人の中にある感情の源泉を思い出させます。

オススメする人
多屋光孫様(画家、紙芝居・絵本作家。ときどき書店員(東京在住、和歌山勤務)。元会社員(海外営業とか、広告宣伝とか))

オススメするコメント
寺山修司の作品は結構読みます。屈折していて、偏よっていて、美しく、詩的で、切ないですが、その全体の世界観に元気をもらいます。
私は詩をあまり読まないのですが、寺山修司の言葉の力は、美しいものとそうでないもの、ユーモアの混ぜ方が絶妙で、私の想像力を掻き立て、新しいものを生み出す力を与えてくれます。

オススメ人の情報
WEB
http://mt.voog.com/

Instagram
https://www.instagram.com/mitsuhirotaya/


われに五月を
出版社 日本図書センター
著者 寺山 修司

【寺山修司の最初の言葉たち】
寺山修司の最初の作品集は、十代の創造性の輝きを捉えた啓示のようなものです。
文学の広大な可能性を秘めたこの庭園は、俳句、短歌、自由詩、劇作という形で芸術表現の花を咲かせる運命にあり、寺山の初期作品に対する新たな視点を提供しています。
彼の言語スキルはこの年齢での彼の感性を鮮やかに示しており、彼の詩集は詩の深さと美しさを讃えるものであり、この作品集は、若き寺山の純粋で脆い、ストイックで眩しい本質を感じさせます。
彼の生きる意志と生への肯定をページごとに感じることができ、若い芸術家の心を旅するもので、言葉の永続的な力と人間の精神の賛辞です。

オススメする人
竹浪音羽様(イラストレーター)

オススメするコメント
20歳の頃に、この本を手にしました。
発行当時の著者も同じく20歳頃だったのを知り、とても共感したのを覚えています。
最初のページに載っている「五月の詩・序詞・」を読むたびに、新しいスタートラインになった時のような、少し寂しいけれど清々しい気分になって元気が出ます。

オススメ人の情報
WEB
http://otohatakenami.tumblr.com/


わたしの渡世日記(下) [ 高峰秀子 ]

わたしの渡世日記
出版社 文春文庫
著者 高峰秀子

【高峰秀子の自伝と映画の魂を辿る】
高峰秀子の自伝は、昭和の激動の時代を生きた傑出した女優の魅力的な旅路を綴ります。
彼女の輝かしいキャリアだけでなく、人生の偶然と運命の本質を深く探求し、大物俳優との出会いや、戦後日本映画と文化の世界を親密に描いています。
文化人との交流も、彼女の人生と作品に与えた影響を示し、高峰の才能と魅力の証であり、生き生きとした描写と読者を魅了するリズムが特徴です。
彼女の生涯を掘り下げると、経済的苦労や母親との複雑な関係も見えてきます。
日本映画の魂への窓であり、戦後の日本映画と文化の豊かなタペストリーを提供し、生涯を通して、人生を優雅に、才能と立ち直る力で生き抜いた女性の親密な記録を感じることができます。

オススメする人
いざわ 直子様

オススメするコメント
女優、故高峰秀子さんのエッセイです。
高峰さんの潔く、強い生き方に魅かれます。
昭和初期の活気ある映画界の雰囲気を感じることもできます。

オススメ人の情報
WEB
http://izawanaoko.jimdo.com/


【人生という名の料理と饗宴】
高峰秀子の人生を美味しい料理に例えるなら、本書は魂に栄養を与える経験の饗宴です。
彼女の思い出や知恵が料理の味わいになり、読むたびに彼女の豊かな人生を味わうことができ、夫の松山善三との笑い声、司馬遼太郎からの手紙、安野光雅のイラストが彼女の物語に深みを加えます。
友情、喪失、愛の物語は、彼女の演技と同じくらい繊細に描かれており、人生の普遍的な旅を映し出し、日常に隠された非日常を発見し、共に歩む人々との絆を深めるよう促します。
彼女の言葉から活気、ユーモア、深みを感じ取り、毎日を語る価値のある物語にしましょう。

にんげん蚤の市
出版社 新潮文庫
著者 高峰 秀子

オススメする人
まるやまあさみ様

オススメするコメント
高峰秀子さんは元々好きな女優さんなのですが、彼女のエッセイを初めて読んだのがこの本です。
語り口が軽妙でサバサバとした言い回しがとても気持ちよく、すぐに引き込まれていきました。
自身が子役の時代から今まで出会ってきた様々な人達との触れ合いが書かれているのですが、高峰秀子さんの優しくお茶目な人柄や、人との暖かい交流(宅急便のお兄さんとも!)の様子に、読む度に元気を頂いています。
人付き合いに少し悩んだ時にはこの本を手に取ることが多いです。

オススメ人の情報
WEB
http://maruyamaasami.tumblr.com/


にんげんのおへそ
出版社 文春文庫
著者 高峰 秀子

【スクリーンの向こうの真実と名声の裏側】
高峰秀子の自伝は、輝かしい映画キャリアと同じくらい魅力的な人生の旅を描いています。
彼女の人生哲学は、彼女のストイックで自然な生き方を反映し、高峰の光輝く人生だけでなく、個人的な葛藤や精神的な負担にも焦点を当てています。
彼女の結婚と生活の変化は、インスピレーションと感動を与え、彼女の映画業界に対する見解や、夫との相互尊重に基づく関係は特に印象的です。
名声を優雅さと力強さで乗り越えた彼女の生涯を讃え、現代人にとっての指針を提供します。

オススメする人
寺坂耕一様(イラストレーター)

オススメするコメント
東京で暮らしていると、すれ違う人々は単なる景色として流れていってしまって、なかなか個々に「心」があるというところまで想像が及ばないものです。
かつての大女優がしなやかで繊細な心を紐解いて綴ったこのエッセイは、もう一度人間というものを肯定したくなるような、人と出会うという事の素晴らしさを再確認させてくれるような、そんな本です。

オススメ人の情報
WEB
http://www.k-terasaka.com/


高峰秀子の流儀
出版社 新潮社
著者 斎藤 明美

【名声を超えて真実の生き方を求めて】
名声の中で自己を見失わない強さと勇気を持つ女性の人生を静かに振り返ることです。
彼女の物語は、自分の思い通りに生き、内なる平和を求める勝利の証として輝き、彼女が選んだシンプルさの美しさと、静けさの中に見出す強さは、私たち全員が自分自身に忠実に生きることの喜びを再発見するよう促します。
彼女の生涯は、単なる映画界の成功話以上のものであり、それは内なる平和を求めるすべての人にとっての指針であり、自分自身の価値を外側ではなく内側から見出すことの大切さを教えてくれます。
この本は、表面的な魅力に惑わされず、自分らしさを大切にすることの重要性を、高峰秀子の人生を通して教えてくれ、彼女の言葉は、本物であることの力と美しさを再確認させ、自分自身の道を見つける勇気を与えてくれるでしょう。

オススメする人
杉本鉄郎様(イラストレーター)

オススメするコメント
私は小津映画が好きでよく見ていた時期がありました。
高峰秀子氏は子役時代と大人になってから小津作品にも登場しています。
女優としても一個性を発揮されていますが、生き方そのものがカッコイイ方なのです。

オススメ人の情報
WEB
http://tetsuosugimoto.com/