ニシハマカオリ

1186.若き日に薔薇を摘め(河出書房新社)


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これは寂聴さんの雑誌(The寂聴2008.12~2012.9)に連載された往復書簡というかたちの読み物ですが、相手のある言葉、思索のある言葉の深く澄んで美しいことこのうえなく一気に読んでしまいました。
鳴門の寂聴さんの家にあるという藤原さんの大きな書を思います。「死ぬな 生きろ」 と。

1187.そして生活はつづく(文春文庫)


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読んでておかしくて仕方ない。
腹がいたい、うんこがどうだ、自分は割り算も知らないしこんなにも馬鹿なんだ!そんな事がつらつらと書いてあるのに、馬鹿を通り越しこの人は天才だ。
かなわない、敬服。生活は大事にしないといけないし型にはまる必要もない。
マイケル・ジャクソンでもかけてちょっとダンスしたくなったよ。

1188.ミサキラヂオ(早川書房)


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舞台は架空の田舎町のコミュニティラジオ。
等身大より少しふんわり大きな夢が、時間をずらしながらも発信されていく。
表現するということはとてもよきことだ。
誰も相手にされていないように見えても、熱のある発信は、かならず必要な人に届くと信じることができる。

1189.死神の浮力(文藝春秋)


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千葉っていう男は音楽が好きだし、仕事もきちんとするし、大名行列にも詳しいし、好きなところばかりだ。
千葉の自転車の後ろに乗って、高速で風を切ってみたいものだと願うことはすなわち・・・ああ、千葉が死神でなければ親しくしたい。

1190.はじめからその話をすればよかった(実業之日本社)


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宮下さんのエッセー集。
あったかくてすとんと胸に落ちる、共感しすぎて笑えてくる。
宮下さんの傍ではいつもロックがかかってるようだし「サンタクロースの息子」では、登場人物の、出家したサンタパパはフェンダーのストラトキャスターを鳴らす。
子育てのくだりはとてもおおらかでやさしくていいのです。

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WEB
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