佐伯朋子

453.長くつ下のピッピ(岩波少年文庫)


オススメするコメント
かわった女の子がやってきた。
お父さんもお母さんもいなくて小ザルのニルソンくんと、ひとりと一匹で暮らし始める。
木の上のお茶会、スケートのゆかそうじ。
どろぼうに入られても、ふざけてたのしいあそびにしてしまう。
強くて自由な、私のココロのバイブル。

454.マリアンヌの夢(岩波少年文庫)


オススメするコメント
ベッドで過ごすマリアンヌが、ある日手にした鉛筆。
描いたものが夢の中に出てくる。
ここにあれが欲しいと描いては夢にあらわれる。
思うままに行き過ぎてしまう怖い一面も潜めながらベッドの上でも何かを生み出せると思った一冊。

1324.TOKYO 0円ハウス0円生活(河出文庫)


オススメするコメント
どうにかして人は生きていける。
大事なのは、良心をもって礼を尽くすこと。
隅田川在住の鈴木さんは、空き缶拾いの仕事をするときは必ず出してくれる人に直接交渉する。
家の改造にいそしみ、パートナーとお酒を飲んで楽しく暮らしている。
夢はリアカーの家で旅行。そうすればホームレスとは呼ばれず、日本一周を目指している途中と思ってもらえるから。
暮らす形を追い続ける坂口恭平が一軒一軒ノックし、お酒を酌み交わして引き出した生活の知恵とその精神。

1325.庭の小径で(BL出版)


オススメするコメント
本を閉じたあとに浮かんでくるのは、雨の午後、椅子に沈み次々はかどる頭の中の庭仕事たち。
四本マストの船のようなベッドで対岸の朝に向かう。
家のこと、庭の手入れ、だんだん遠景になって空からの田園模様が見えてくる。
整えたり横たわったり育てたりしている人の営みが、遠くからだとよく見える。

オススメ人の情報
WEB
http://www16.plala.or.jp/tosaito/