3519.Daddyface(KADOKAWA)
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元気が出る本と言えば…で真っ先に浮かんだのかこちらです。
冴えない貧乏大学生、草刈鷲士の元に、ある日突然、娘を名乗る美少女が現れる…
超古代文明を狙う「ミュージアム」、対する謎のトレジャーハンター、怒涛の展開、目を離せない冒険活劇!
文章のリズムや伏線の構成、「え? もしかして…」と読者をワクワクさせる匂わせ、熱い演出、ロマンあふれる設定、兎に角何もかもが素晴らしく、脳内に映画が流れる事間違いなしです。
特に八百比丘尼伝説を題材とした三巻、『DADDY FACE 東海の人魚』は面白すぎて、熱すぎて、カッコよすぎて、何度も読み返しました。
西E田さんのイラストにも大いに影響を受けており、未だに沢山参考にさせて頂いております。
皆さんに読んで頂きたい、大好きなシリーズの一つです。
3520.メテオノーツ(小学館)
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子供が飛行士となって宇宙へ飛び立つ世界、そんなアストロノート、コスモノートならぬ、幼い「メテオノート」達を描いた、宇宙浪漫全開の漫画です。
小さな女の子たちが無重力空間のステーションでキャッキャする漫画だと思うでしょうか? まるで違います!
ハードで、真っ直ぐ、宇宙への情熱や浪漫がこれでもかと詰め込まれた、熱い一作なんです。
彼女らクルーが直面する困難、それでもひたむきに乗り越える姿や前向きに立ち向かう姿に、不思議な熱さが湧き上がってきます。
セリフの言葉選びも素晴らしく、宇宙服への憧憬や船外活動のシーンでは、読んでいて涙でページが見えなくなるほどでした。
ロケット、ステーション、無重力空間とは何なのか、それらも丁寧に描かれており、「宇宙って面白いの?」と敬遠してしまっている人にとっても楽しめる作品かと思います。
残念ながら打ち切りとなってしまったのですが、それを押しても読んでみてほしいと思う一作です。
3521.八月の博物館(角川文庫)
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ジュブナイルとも、歴史ロマンとも、私小説ともいえるかもしれない不思議な作品です。
三つの視点が絡み合う様は圧巻!なのですが…
僕にとってのこの作品は、なんといってもその映像でしょうか。
「小学六年生の少年、最後の夏休み」「森の中の不思議な博物館」「美少女、美宇」…
読んでいる間、ワクワクする情景や、郷愁を煽る原風景のような何かが頭の中にずっと流れている、そんな作品です。
装い新たに新潮版でも出版されていて、そちらの表紙も素敵なのですが、個人的には角川版の表紙、見開きが、作品を読む際の空想の後押しを思いっきりしてくれるようなイラストで、あまりに素敵だと思っております。
こんな景色を感じる作品が描きたいなと、ずっと片思いしているような一冊です。
3522.杉の柩(ハヤカワ文庫)
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クリスティのミステリは本当に傑作が多いので、選ぶのに大変ではありますが…
しかし一冊だけ選べと言われたら、間違いなく僕はこの「杉の柩」を選出いたします。
主人公エリノアの恋敵、メアリイの死。まず犯人で間違いないと思われるエリノアの、孤立無援、絶体絶命の裁判から物語は始まります。
そんな状況でも毅然とした態度を崩さない、一見すると気の強い女に見えるエリノアですが、果たしてその真意とは…
『ナイルに死す』の冒頭のポアロのような、自身への嘲笑にすら気付かないふりをしながら、依頼人が隠したかった傲慢さや自尊心を言葉巧みにむき出しにして、それをあくまで紳士の顔のまま叩き切る。そんな痛快なポアロも格好いいのですが、
この作品の彼は一貫してしっとりしている印象です。
彼の推理も鮮やかなのですが、この本の主題は何より主人公エリノアの、読者の胸まで締め付けてくるような心情描写にあるのではないかと思っております。
同じようなコメントで申し訳ないのですが、彼女のような人物を描きたいなと思わせられる、大好きな一冊です。
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