萩野 光宣

107.人体 失敗の進化史(光文社新書)


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ヒトを含めたあらゆる生物は決して今の形で生まれた物ではない。
何億年もの時間設計変更を繰り返して今に至っている。
筆者はホモ・サピエンスに希望を持って語っているわけではないが、それでも読み終わって自分の腕を見た時、それが4億年前水から這い上がりかけていた魚の鰭の中に生じた小さな骨のパーツだったと思い描いてほしい。きっと愛しさを感じる事と思う。

108.エレガントな宇宙(草思社)


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超ひも理論が全てを解明する、とうたうこの本は考える程に理解不能だった特殊相対性理論等を楽しく読ませてくれる。
自分を取り巻く世界、殊に宇宙のありようを理解できる(と感じる)喜びと興奮で一気読みです。

109.ローマ人の物語(新潮文庫)


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ローマの建国からの通史を「ものがたり」として語るこの本は、ローマのインフラに対する姿勢とか植民地経営とかが面白い。
何よりカエサルの辺りはすごく元気がでます。

110.神は妄想である(早川書房)


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リチャード・ドーキンスがタイトル通り徹底して論理的に神の存在を否定します。
日本では考えにくいがアメリカでさえ「進化論を学校で教える」事が宗教的な理由で問題視されることがある、というこの世界。
そうとうの圧力を感じながら書いたと思われるのに、この冷徹さと意思の力に脱帽です。
人間すげえ、そして自由。で、元気になります。

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http://www.fdn.co.jp/