小川泉

3124.逢沢りく(文春文庫)


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東京のハイソ中学生りくが、母の判断で関西の大家族に預けられることから始まる物語。
関西アレルギーだった少女に、武装せず丸出しで生きられる環境のやさしさが、ストレートな生命力が、染み込んでいきます。
私は関西で暮らして関西の言葉を聞くだけで元気をもらえます。その理由をこの本で再発見しました。

3125.寺山修司全歌集(講談社学術文庫)


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詩、小説、戯曲や映画まで、各種膨大な創作を遺した寺山修司の短歌集。
俳句から創作にのめり込んだ寺山が、俳句より十四音多い短歌で超現実の情景を生み出します。
三十一音という制限の中でこそ漲る寺山の創造性にあてられて、エネルギーが湧いてきます。
「野茨にて傷つきし指口に吸い遠き火山のことを告げにき」

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