つり河

2832.遠い太鼓(講談社)


オススメするコメント
私の元気が出る本は、村上春樹さんの「遠い太鼓」になります。村上さん夫妻がヨーロッパに移住した際のエッセイ集となっていて、その土地その土地の空気や風の匂いが感じられて自分もその場に住んだような気になりとても元気がもらえます。もちろん良いことだけではなく、日本とは違って不便な点や苦労したことなども沢山書かれているのですが、それによって「あぁ、どの国に行っても大変なのは同じなんだなぁ」と、どこか安心感というか良い意味での諦めを知ることもできました。熱く心を燃えさせるような物語ではないけれど、空や海の向こうに私と同じような人が住んでいる国や街があるんだな、と安心させてくれるのがこの本の良いところだと思います。何か嫌なことがあったり苦しい時にはこの本をパラパラと読んで元気をもらうことが多いです。

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