元気になる本にもいろいろあります。
ケーキのようにエネルギーをくれるもの。
ビタミン剤のようにじわっとくるもの。
ハラハラドキドキして、楽しませてくれるもの。
そして日常のごたごたから離れさせ浮遊感を与えてくれるもの。
それらのいくつかをご紹介したいと思います。
125.バーナム博物館(白水社)
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これは浮遊感を与えてくれます。
短編集なので、寝る前に一話づつ読めるのもいいです。
とくに「幻影師、アイゼンハイム」は、映画『幻影師アイゼンハイム』の原作で、まるでノンフィクションのような語りです。
映画は原作とずいぶん違いますが、それぞれに傑作です。
126.穴(講談社)
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ハラハラドキドキする展開。
不運続きの家庭に生まれ、不条理な立場に追い込まれる主人公の少年に、思わずエールを送りたくなります。
児童書のいいところは、ハッピーエンドであるところ。
読後は幸せな気分になって良い夢を見ることができます。
ニューベリー賞、全米図書賞ほか多数受賞。
127.エリック(河出書房新社)
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ショーン・タンらしい、詩的な空気のただよう絵本。
ほのぼのビタミン剤です。
小さな小さな絵本ですが、読み終わった後、ぎゅっと本を抱きしめたくなります。
大人にもお勧め。
128.華氏451度(ハヤカワ文庫)
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ブラッドべリの最高傑作だと思います。
SFは社会的なテーマを掲げており、ビタミン剤やケーキのように直接元気はくれませんが、日常のゴタゴタから一度脳を切り離し、別世界にもぐりこんで、大きなテーマを考えるよい機会ではないでしょうか。
129.後宮小説(新潮文庫)
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出だしからウィットに満ちた、架空の歴史小説。
あっという間に読んでしまいます。
腹上死した先帝の後を継いだ新帝王の後宮に、田舎娘の銀河が入宮することに。
銀河の波乱万丈の物語。
第一回ファンタジーノベル大賞受賞作。
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http://www.madoka-sato.com/