岩渕貞太

2203.死者との対話(トランスビュー)


オススメするコメント
ここ数年の間に身近な恩人や身内の死があり、その人を思い出したりする日々が続いています。
悲しみはもちろんあり、日々どう向き合っていくのか考えている中でこの本に出会いました。
柳宗悦さんや須賀敦子さん、石牟礼道子さん、小林秀雄さんなど先人たちがどんな風に死者との交流をし悲しみの意味などを見出してきたのか。
読んだ後、自分自身の生の時間の過ごし方や生活の中にある死者との向き合う時間が少しずつ豊かに感じられるようになりました。

2204.逝きし世の面影(平凡社)


オススメするコメント
江戸から明治に移り変わる時代に外国から日本に来た視察団の人たちの見聞録を集め紹介する本。
ほんの150年ほど前の日本なのに今の私たちから見て驚くような違いがあふれています。
その文章の中には、景観や人々の振る舞いなど、この美しく幸福な国がこれからどんどん変化して失われていってしまうことへの悲哀の情が絵描かれています。
今私たちの知る伝統とは違う、人々の生活から知る失われた日本の一面が感じられ楽しくも悲しみも感じられる奥深い一冊です。

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