石井三捺

1984.むかし・あけぼの 小説枕草子(角川文庫)


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「枕草子」を題材に描かれた小説。
読みやすく、感情移入もしやすい作品です。
今、苦しい立場にあるあなたには、「元気を出しましょう、楽しいことをせい一ぱい心に思い描いて。負けないでいましょうね。」という定子中宮の言葉がその心に響くかもしれません。

1985.シュトヘル(小学館)


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文字とは文化で、ある意味、国そのものということを再認識する作品。
主人公たちは、モンゴル帝国に滅ぼされた西夏の文字を命がけで守り、後世に伝えようとします。
この物語のように壮大なことではありませんが。
私たちの創造物もまた、残ってさえいれば、いつか未来の誰かに届くと信じられる気がします。

1986.樋口一葉 近代日本の女性職業作家(講談社火の鳥伝記文庫)


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樋口一葉の人生のエッセンスが、子供たちに伝わる様に、優しい言葉で丁寧に綴られた作品。
描かれているのは、もちろんノンフィクション。
過酷な現実を生き抜いた、ひとりの女性の物語。
今ではお札の顔にまでなった彼女の人生を、分かりやすい児童書で。
表現することを、諦めたくないあなたに。

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