相川美沙

1991.魔術師のおい(岩波書店)


オススメするコメント
児童文学でありながら細やかに描き出される情景の美しさは、作者CSルイスの持つ精神性を映し出しています。
例えるなら、美味しいけれども複雑で硬く、味わうのが難しい食べ物を柔らかく食べやすくしかも見た目にも美味しそうに盛り直してくれたかのような作品なのです。
有名な“ライオンと魔女”も名作ですが、その巻を読む前に是非、世界が出来たときの話が描かれている(本当に綺麗な描写です世界はメロディから生まれているそうです。)
前日譚“魔術師のおい”は読んでみてほしい名作です。

1992.小さなお茶会(宝島社)


オススメするコメント
“伝説のネコ漫画”という冠詞を持つこの作品。
私の創作の原点でもあり、こんな作品が描けるようになりたいなあと今でも思っています。
漫画というより、絵本や詩集のような柔らかさで、“ぷりん&もっぷ夫婦”のたまにくすっとできる日常を描き出しています。
作中の“(この二人がいるやさしい世界は)心のプリズムをずらせば見えてくる、すぐそこにある世界なんですよ”はずっと心に残っている言葉です。

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WEB
https://misaaikawa.jimdo.com/