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山出淳也様
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「時間とはすなわち生活だからです」
これは児童文学「モモ」の一節だ。この物語は時間泥棒によって盗まれてしまった時間を、不思議な力を持つ少女モモが、取り戻すというストーリーである。
私は以前、この物語をモチーフに作品を制作したことがある。その作品「PROJECT No-17」は、参加者が借りてきた時計を箱の中に入れ、持ち主の名前を書いたラベルを貼り、展示するプロジェクトだった。観客は時計の箱に触れることができ、その音や振動を感じることができる。私はこの作品を通じて、物語の中でモモが見た「時間の花」を咲かせることを試みたのだ。
「モモ」の中で、登場人物が時間について語る場面がある。それらの言葉は、今なお私に時間の意味を問いかける。
著者などの情報
ミヒャエル・エンデ(著, 絵)
大島 かおり(訳)
更新日
09/19/2010