931.奇跡の脳 脳科学者の脳が壊れたとき(新潮文庫)
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優秀な脳科学者である「わたし」は三十七歳の若さで脳卒中に襲われる。
本書は脳の専門家が、自分の脳が壊れ回復してゆく様を冷静にメタ的に観
察した驚異の記録。左脳が壊れることで右脳に埋めこまれた「幸福」の秘
密が解き放たれる。人はなぜ苦しみ歓喜するのか。人生の問いと好奇心に
応え、衝撃と活力を与えてくれる本。
932.独立国家のつくりかた(講談社現代新書)
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震災は辛い出来事だったけれど、痛みを知ったことで人が築いてきた社会の
不具合を直感し、新しい考えを見出そうと動く若者が増えたように思う。坂
口恭平さんはホームレスの幸福を観察し、土地所有などの「現実」の概念を
疑うというユニークな方法論によって「不安」の幻想を暴く。日本社会を覆
う暗幕の中にパンクな愛の光を差し入れてくれる、鮮烈な存在。
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