KENZO MINAMI

649.The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy(HARMONY)

オススメするコメント
これは正に私の人生観を変えた本、そして今でも元気を与えてくれる本です。これはシリーズ化しており、5タイトル出ているのですが(ダグラス・アダムズの死後、6冊目と銘打った物が他の作者によって出版されましたが、私がこれを読む事は生涯無いでしょう)、この本に出会った時から常にこの5冊をループで読んでいる状態です。この出会い方がまた運命的だったのですが。

そしてこの本ばかりは、原文の英語で読んで欲しい。もちろんどの作品も、原語で読めれば良いに決まっているのではと仰るかもしれませんが、ダグラス・アダムズに関しては、もちろん書いている内容も素晴らしいのですが、何が描かれている(WHAT)だけではなく、どのように書かれている(HOW)が素晴らしく、ここがまさに読む人々の脳の配線を新しく再構築し、世界観を変える所なのです。(これはこの本が他のメディアへの翻訳、例えば映画化、が難しい原因でもあります。この本は元々ラジオシリーズとして始まったものなのですが、それはやはり言葉で綴られたものなので。)マイクロとマクロのスケール感をシャッフルし、壮大な世界観の中で、それに比べて人間の悩みなんてちっぽけな物だよね、というありがちな所へ着地せず、いややはりこの広大な宇宙は、こういう『ちまちま』した、皆のくだらない悩みや喜びで出来ており、その全てが素晴らしい、と思わせてくれるのです。

私は英語を使って暮らした期間が、もう日本語で暮らしていた時期よりも長くなってしまいましたが、英語を一から学ぶ価値のあるものが(私にとって)3つあったと思っています。1つはボブ・ディランの歌詞、そしてもう1つはウディ・アレンの映画(最近彼は色々あって、ファンと公言し辛くなっておりますが、ここはとりあえずアーティストとアートを分けて考えておきます)、そしてこの『The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy』とダグラス・アダムズの作品群です。つまり私はこの本が、それを読むためだけに新しい言語を一から学ぶ価値のある本だと思っています。

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