藻洲転石

2850.オービタル・クラウド(ハヤカワ文庫)


オススメするコメント
科学技術のネガティブな側面が注目されがちな現代においては、「ちょっと未来」を描いたSFも暗く希望のないものが目立ちがち。でもこの作品は違います。
そういった負の側面も認めつつ、「それでも世界は科学でもっと良くなれる」と力強く信じています。信じさせるだけの熱量があります。
「この世の中、まだ捨てたもんじゃない」「私たちはまだ間違えてはいない」と、科学の力で未来への展望を啓いてくれる傑作です。

2851.上弦の月を喰べる獅子(ハヤカワ文庫)


オススメするコメント
「人はしあわせになれるのか」というあまりに根源的すぎて答えに窮する問いに、真正面から立ち向かう物語です。
凄烈な苦難の道を歩む主人公が最後にたどり着く答えはたった一言、6文字のものなのですが、これがとにかく美しい。
自分自身や自分の未来に不安を覚えた時、私の背中をがっちり支えてくれる大事な1作です。

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