磯 良一

221.漂流 (新潮文庫)


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江戸・天明年間、シケに遭って絶海の弧島に漂着した男達の史実に基づく物語。
水も湧かず生活の手段とてない無人の島。仲間の男たちは次次と倒れて行き、土佐の船乗り長平がただひとり生き残る。
12年に及ぶ苦闘の末、ついに流木材で組んだ船で生還する。
なにもない状態から故郷を自らの意思で取り戻した長平。
彼を突き動かしたものは望郷の激しくも強い想いだったのだろうか。
人間の強さと故郷について深く考えさせられる作品です。

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