沙天

1543.三四郎(新潮文庫)

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田舎出身の真面目な青年・三四郎が東京の大学で出会う人々や、さまざまな体験を描いた、明治時代の青春物語です。
こう書くと、爽やかそうな話に見えますが、実際は、主人公は周囲に振り回されてばかりだし、恋も全く進展しないし、で、イライラが募ります。
しかし「ストーリー」ではなく、文章の「表現」を追うと、その巧みさにぐぐぐっと引き込まれます。
2~3ページに1回は、うまい表現に出くわすことができ、その度に興奮をおぼえ、書く活力がわく1冊です。

1544.赤ヘル1975(講談社)

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オススメするコメント
日本のプロ野球球団・広島東洋カープの初優勝を少年たちの友情や、原爆から立ち直る町の様子を絡めて描く、たくさんの感動が詰め込まれた小説です。
父親のせいで、渡り鳥のような転校生生活を繰り返す少年が、はじめて真の友情を広島の地で得るのですが、やはりそれも長くは続きません。
彼らの物語と同時進行するのが、赤ヘル軍団こと、カープの快進撃。陰のような、日向のような、劇中劇のようで挿入の仕方がとても上手です。
…ところで、何がどう、元気になるのかと言うと、現在の実際の試合で、カープが悔しい負け方をした時に、ちびちびと読み進めて、元気をもらった本です。

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WEB
http://www5f.biglobe.ne.jp/~saten/